大学生に勉強させよ…対策の大学に財政優遇案 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の大学分科会大学教育部会は7日、学生の勉強時間を調べたり、勉強時間を増やす方策を講じたりした大学を、財政面で優遇するべきとする素案をまとめた。 勉強しない学生を放置する大学に改善を促す狙い。大学分科会の審議を経て、文科省に答申される予定で、同省は2013年度にも実施する方針。大学生を勉強させるために、とうとう国が尻をたたく。 日本の大学生は国際比較でも勉強時間が短いとされ、大学教育部会は、「日本の学生が主体的に勉強する時間は1日に講義を含めて4・6時間」とするデータをもとに、「必要時間の半分程度」と分析した。そして、このことが大学の学部教育への国民や企業からの評価が低い要因だとしている。 素案では、こうした学生の評価を覆してグローバル化時代に対応できる能力を育成するために、大学に対し、学生の知性を鍛える課題解決型の授業の導入など、質の高い教育に転換するよう求めている。 (2012年3月7日18時18分 読売新聞) |
前の記事と同じ中教審の大学教育部門の議論、素案の形でまとまっています。
大学とすれば「学生の勉強時間を調べたり、勉強時間を増やす方策を講じたりした大学を、財政面で優遇するべきとする素案をまとめた。」この部分が重要かと思います。
そのうちに補助金の話になるとすると早めに取り組もうと意欲的に考える方がよさそうです。
多くの大学で問題意識は持っているが、さらにブラッシュアップしていく契機にはなりそうです。そういう競争になることを期待します。
そのためにはGPの失敗を繰り返さぬように、柔軟な運用を認める文部科学省の努力も必要です。
文科省の補助はどうも窮屈すぎます。
秋入学をめぐる議論、始まってますね。賛成にせよ反対にせよ、今はこの議論の流れに乗っていくことが大切だと感じています。
東大の秋入学、京大学長が距離「まず教育の質」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
全国の国立大学が加盟する国立大学協会(会長・浜田純一東京大学長)の総会が7日、都内で開かれ、東大が進める秋入学構想について慎重な意見が相次いだ。
総会では、浜田会長が秋入学について「グローバル化に対応できる人材育成や、社会システムの改革を求めるものだ」と理解を求めた。
これに対し、松本紘・京都大学長が「入学時期の問題は国際化の要素の一つでしかない。大学教育の質や入試改革を優先的に考えるべきだ」と述べたほか、大阪大や一橋大の学長からも距離を置く発言が相次いだ。
この准教授の行為は記事を読む限り、説明もなく、首を締めたのはやはり異常。
教室は学生が多数いても教員は一人なのでなので、よくわからない。
ある種の密室なのだ。この後、何か出てくるか、少し気になります。
津市立三重短大:准教授が女性の首絞める…講義中説明なく
津市一身田中野の市立三重短大の男性准教授(46)が昨年12月、講義中に1年生の女子学生(21)の首をパソコンの電源コードで絞めていたことが3日、分かった。
准教授は「知的障害者の加害行為から身を守るための指導」などと主張するが、学生は「加害行為などの説明はなく、突然だった」と否定しているという。短大は不適切な指導だったとして、今月中に准教授を処分する方針を固めた。
関係者によると、昨年12月12日、社会福祉士を目指している生活科学科の学生9人が講義中、障害者施設で披露する手品の練習をしていたところ、准教授は立っていた学生に後ろから近づき、近くにあったコードを首に1周させ、巻き付けたという。学生は後ろ側にのけ反り、コードが首に食い込むほどの力で絞められたという。学生にけがはなかったが、精神的ショックで、マフラーなどを首に巻けなくなったという。
学生の相談を受け、短大が双方から事情を聴いた結果、「准教授の行為に正当性はない」として、処分を決めた。 准教授は2月から自己理由で休職中で、取材に対し「知的障害者らの加害行為にいかに対応するかを指導するためであり、巻いたが絞めてはいない。(事前に)説明したつもりだが、行き違いがあったようだ」などと話している。
2012年03月04日 02時30分
<追記>処分が出るようです。
女子学生の首に背後からコード…講義中の准教授 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
津市立三重短大は4日、生活科学科の男性准教授(45)が講義中に同科1年の女子学生の首に突然パソコンのコードを巻き付け、恐怖心など精神的な苦痛を与えたとして、近く戒告の懲戒処分にすると発表した。
[関連]
この種のことが盛んに報道されていますね。
財政が厳しいこともありますが、文部科学省には意図もあるのでしょうね。
私大補助金:10法人17校減額 2法人には返還要求
日本私立学校振興・共済事業団は29日、不適切な学校運営などにより国の11年度の経常費補助金を減額された学校法人の一覧を初めて公表した。10法人17校(大学10校、短大7校)で、このうち2法人は10年度分の補助金計約1億6700万円の返還も求めた。
このうち茶屋四郎次郎記念学園(名古屋市、東京福祉大・東京福祉大短期大学部)は、強制わいせつ罪で実刑判決を受けた元理事長の影響力を排除できなかったため、11年度分が50%減額、10年度分も半額に当たる約1億4200万円の返還を求めた。
横浜商科大(横浜市)は、研究所など3組織の経理を書類に記載せず、11年度分が25%減額、10年度分の25%に当たる約2500万円を返還する。【木村健二】
◇11年度に補助金が削減された学校法人
<75%減額> ▽富士修紅学院(山梨県富士河口湖町、健康科学大・修紅短大)▽創志学園(神戸市、環太平洋大・愛媛女子短大)
<50%減額> ▽茶屋四郎次郎記念学園(名古屋市、東京福祉大・東京福祉大短期大学部)▽夙川学院(兵庫県西宮市、神戸夙川学院大・夙川学院短大)
<25%減額> ▽青森山田学園(青森市、青森大・青森短大)▽横浜商科大(横浜市)▽藍野学院(大阪府茨木市、藍野大・藍野学院短大)▽東北文化学園大(仙台市)▽大東文化学園(東京都板橋区、大東文化大)▽神奈川歯科大(横須賀市、同大・湘南短大)
※カッコ内は学校法人所在地と対象学校名。学校名がないものは学校法人と同一名称
2012年02月29日 20時23分 毎日新聞 東大・早慶など38大学・短大で不正経理
文部科学省は2日、東京大や慶応大、早稲田大など38の大学・短大と2研究機関で、物品を架空発注して業者に代金を預ける「預け金」などの研究費の不正経理が判明したと発表した。
不正総額は調査済みの26機関で計約7858万円。金額はまだ膨らむ見通しだ。 調査は、全国1179の国公私立大・短大、研究機関などが対象。北海道大、東北大など6機関は回答を保留しているという。
同省は2007年、研究費の管理・監査の徹底を求めるガイドライン(指針)を策定しており、08年度以降と07年度以前に分けて調査した。
08年度以降については、大阪大や法政大など14機関が不正経理を認めた。
調査中の東大などを除く8機関の総額は計約595万円。不正経理を認めた機関は次の通り。
【08年度以降】
北海道教育大、東京大、東京農工大、大阪大、愛媛大、都留文科大、下関市立大、昭和薬科大、東海大、法政大、立教大、関西学院大、高エネルギー加速器研究機構、国立高等専門学校機構
【07年度以前】
北海道教育大、群馬大、東京大、東京農工大、東工大、東京海洋大、札幌医科大、横浜市立大、東京歯科大、慶応大、工学院大、上智大、昭和女子大、昭和薬科大、成蹊大、東京家政大、東京家政学院大、東京慈恵会医科大、東京農大、東邦大、日本女子大、法政大、武蔵野大、立教大、立正大、早稲田大、産業医科大、武蔵丘短大、東京家政大短期大学部、東農大短期大学部、高エネルギー加速器研究機構、国立高等専門学校機構 【年度不明】 宮城教育大、名古屋大
(2012年3月3日10時00分 読売新聞)
「地震が不安でカラ出張」と教授、処分受け退職 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
文部科学省の調査で全国38大学・短大で不正経理が判明した問題で、山梨県内では都留文科大(都留市田原)で文学部の男性教授が2011年3月にカラ出張を行っていたことが3日、分かった。 男性教授は今年1月に依願退職している。
同大総務課によると、男性教授は11年4月上旬、実際に出張していないのに「3月中旬に関西地方へ出張した」と虚偽の学術研究費実績報告書を同大に提出し、1泊2日分の宿泊費と交通費計5万2020円を不正に受給した。
同8月に文科省調査の過程で同大が男性教授に宿泊施設の領収書などを提出するよう求めたところ、10月中旬に男性教授から「実際には行っていない」と申告があった。
加藤祐三学長らが事情を聞いたところ、男性教授は「東日本大震災直後で、地震が不安で出張しなかった」と認めたという。男性教授は11月に厳重注意処分となり、不正受給分を全額返還した上で今年1月に依願退職した。
同大は再発防止のため、学術研究費の申請マニュアルを改訂し、教職員に周知を図る方針。同大では「教員が不正を行ったことは非常に遺憾。金銭管理を徹底したい」としている。 (2012年3月4日11時02分 読売新聞)
日本の大学生は勉強しない――。そんな汚名を返上しようと、文部科学省は、現役学生向けの「共通テスト」を開発する検討に入った。入学後と卒業前に2度受験すれば、在学中の学習成果の伸びが客観的にわかるようにする。結果を分析してカリキュラムの改善に役立てたい考えだ。
大学生の「能力測定」と位置づけ、年に1回、読解力、論理的思考力、批判的な思考力、文章表現力などを問うことを想定。大学の講義にどれくらい主体的に参加しているかといった学習態度のアンケートも課す。同じ学生が2度受ければ、成長度を「可視化」できると期待する。
対象は全国の大学。大学として参加するかどうか、何人の学生を受験させるかなどは、各大学の判断に任せる。文科省は、伸びが著しい大学の取り組みを公表するよう促すなど、成果重視の仕組みを作る。文科相の諮問機関である中央教育審議会の大学教育部会で具体的な検討を進める。
京大学長、「秋入学」協議会に参加の意向表明
京都大の松本紘学長は3日、東京大が秋入学移行を検討するため国内11大学に参加を呼びかけていた協議会に参加する意向を表明した。
松本学長は秋入学への態度は明確にしていないが、「入試制度や教養教育のあり方を検討せず、入学時期を変えても意味はない。協議会でこうした考え方を示したい」と述べ、議論を詰めていくことが必要との立場を強調した。
一方、学内でも秋入学検討のため学長直轄の作業部会を今月中に新設。入学時期や教育内容のほか、秋入学までに生じる「ギャップターム」への対応などを議論、半年後をめどに結論をまとめるとしている。
大阪大も協議会への参加を決めているが、「秋入学をすべきかどうかを含めて議論が必要」と慎重な姿勢で、学内での検討もこれから始める。
(2012年2月3日19時07分 読売新聞)
東大の入試改革の目玉、9月入学は中間まとめを読む限り、前のものとあまり進展がない印象で、日経だけがTOPで記事にするほどのものではなかろうと思ったのですが、その後の他大学への働きかけというニュースなどを読むと少し違う印象になってきました。
東大:秋入学 12大学で検討協議会 経済界とも議論 - 毎日jp(毎日新聞)
それで個人ブログで少し、そのあたりのまったく個人的な感想を書きました。
日記ブログ-発見の日々 : 東大の本気なのか、文科省の意向なのか
大学というところは改革のしにくいところなのだとつくづく思います。時代は待ってくれないというのが正直なところです。
全国統一の同日開催のセンター試験をやめたいならさっっさとやったらいいと思うのですが、どうでしょう?
文科省の戦術的な動きがすごく気になります。
センター後、一般入試を前にした最後のAO入試講義型の試験日が本日でした。
昨日の雪は午後から雨混じりにかわりましたので、雪の影響、凍結の影響はすっかり安心していたのですが、なんと王子駅付近の火事で京浜東北線、宇都宮線、高崎線が朝から全面ストップ。
予期せぬ事態に朝から混乱。
試験開始が9時であったため、若干の遅刻者がでましたが、ガイダンス中であったために問題なく、本番の講義は時間通り10時にスタートできました。
入試というのは、ほんとうに受験生にとっても大学にとっても予期せぬ出来事が起こるものです。
asahi.com(朝日新聞社):私大の4割、定員割れ 11年度、充足率は過去最低 - 社会
この公表の意味については前から書いていますので、もうこちらでは書きません。
小さな大学がカテゴライズされ、統廃合、もしくは就職するための予備校のようにされていく今の文部科学省の私学政策には、かなり抵抗感があります。
一応、個人のブログはそのあたりを露骨に書きました。
日記ブログ-発見の日々 : 定員割れの大学数よりもその人数が問題
大学の定員割れの公表を考える:手帳大好き!:So-netブログ