土曜日にウチの大学の今年最後のオープンキャンパスが行われた。これが終わると私もいよいよ入試モードに突入する。明らかに自分の中にギアチェンジが起こ
る。また一年がめぐり、この時期がやってきたかという感覚になるとともに、ぼーといろいろなことを考えてきた半年を終え、感覚を研ぎ澄ませて現実に向かう
戦闘モードに切り替わる。
というのも、入試はさまざまなファクターが加わる。受験生が集まるのは、もっとも喜ばしいことなのだが、どのように選 抜するかを考えないと、次の年に影響が出る。容赦なく落とすと、次の年には来ない→倍率が下がるのでその次の年には、また人が集まるという隔年現象の波に 巻き込まれる。これに陥ると、募集の担当者は、神経が持たずに、大学としても2,3年で担当を替えなければならなくなる。多く集まった時も、少ない時も受 験生(あるいは高校や予備校)に対して「同じメッセージ」を出し続けることが大切で、おそらく、これがホントのところの「アドミッションポリシー」という ものだろうと思っている。「ウチの大学はこういう学生をこういう方針で入学させますよ」ということを、入試の区分別入学者数、受験人数、合格人数、合格最 低点、平均点、正答率など数字でも示していかなければならない、そして、それが、あまりブレない方がいい。そのために状況判断力が求められる。明らかに学 生募集にはテクニックがある。
大学の募集を担当して9年目になるが、年々厳しくなっていくのを実感する。1992年に18歳人口はピークアウトし、それからずーと減り続け、遂には統計 上、2007年には大学全入を迎える。希望すれば誰でも<どこか>の大学に入れてしまうわけだ。(それでも<どこ>の大学ではなく、<どこか>の大学とい うところが、微妙なわけだが・・・)当然、大学の人気・不人気はあるので、すでに学生が集まらなくなったところもある。今年の春、大学が破綻した場合、ど うするかということを検討する遂には「経営困難な学校法人への対応策」や「学生転学プログラム」なるものが文部科学省によってまとめられたが、ついには「破綻保険制度」が検討されているというニュースも飛び込んできた。こ れらの検討の中で、銀行再編のスキームが参考にされていることは間違いないのだが、大きな銀行が小さな銀行を吸収していくのと違う側面がある。ラベル(署 名)のない貨幣と顔を持ったヒトとの違いだ。経営が順調で大きな大学は、優秀な学生が集まる、破綻しそうな小さな大学には、それなりの学生しか集まらな い。それを受け入れた場合には教育の質の確保が難しくなることは容易に推察できる。受け皿になる大学は、同様な学生を集めた同規模の大学が好ましいことに なるが、そことて安泰とはいえない事情があるに違いない。
こんなことを考えているまに日曜日の夜は更けていく。
というのも、入試はさまざまなファクターが加わる。受験生が集まるのは、もっとも喜ばしいことなのだが、どのように選 抜するかを考えないと、次の年に影響が出る。容赦なく落とすと、次の年には来ない→倍率が下がるのでその次の年には、また人が集まるという隔年現象の波に 巻き込まれる。これに陥ると、募集の担当者は、神経が持たずに、大学としても2,3年で担当を替えなければならなくなる。多く集まった時も、少ない時も受 験生(あるいは高校や予備校)に対して「同じメッセージ」を出し続けることが大切で、おそらく、これがホントのところの「アドミッションポリシー」という ものだろうと思っている。「ウチの大学はこういう学生をこういう方針で入学させますよ」ということを、入試の区分別入学者数、受験人数、合格人数、合格最 低点、平均点、正答率など数字でも示していかなければならない、そして、それが、あまりブレない方がいい。そのために状況判断力が求められる。明らかに学 生募集にはテクニックがある。
大学の募集を担当して9年目になるが、年々厳しくなっていくのを実感する。1992年に18歳人口はピークアウトし、それからずーと減り続け、遂には統計 上、2007年には大学全入を迎える。希望すれば誰でも<どこか>の大学に入れてしまうわけだ。(それでも<どこ>の大学ではなく、<どこか>の大学とい うところが、微妙なわけだが・・・)当然、大学の人気・不人気はあるので、すでに学生が集まらなくなったところもある。今年の春、大学が破綻した場合、ど うするかということを検討する遂には「経営困難な学校法人への対応策」や「学生転学プログラム」なるものが文部科学省によってまとめられたが、ついには「破綻保険制度」が検討されているというニュースも飛び込んできた。こ れらの検討の中で、銀行再編のスキームが参考にされていることは間違いないのだが、大きな銀行が小さな銀行を吸収していくのと違う側面がある。ラベル(署 名)のない貨幣と顔を持ったヒトとの違いだ。経営が順調で大きな大学は、優秀な学生が集まる、破綻しそうな小さな大学には、それなりの学生しか集まらな い。それを受け入れた場合には教育の質の確保が難しくなることは容易に推察できる。受け皿になる大学は、同様な学生を集めた同規模の大学が好ましいことに なるが、そことて安泰とはいえない事情があるに違いない。
こんなことを考えているまに日曜日の夜は更けていく。
generated by feedpath Rabbit
コメント