学テ(学力テスト)の教科増を2012年以降に踏み切るようです。
現在は国、数(小学校は算)で実施しているものを英か理科か社会を加えたい意向のようです。
これに先立ち市区町村の教育委員会と都道府県教育委員会にそれぞれにアンケートを行っており、市区町村は教科増に慎重、都道府県は賛成という面白すぎる結果になったのですが、案の定、アンケートは儀式だったようです。
規定路線での実施。
実はこの流れが「高大接続テスト」にもみられます。
しかしテスト主義への回帰で学力がつくというほど甘くはありません。
どうして暗記しなくてはならないのか、そもそもどうして勉強しなければならないのかを問うてくる子どもたちにきちっと答えられるでしょうか。
何かいいことがありますか、と等価交換的(オレ様化する子どもたち-諏訪哲司著)に「学び」を捉えている子どもたちに「学ぶことの楽しさ」を教えていくことは容易ではありません。だからより現場に近い市区町村の教育委員会は教科増に慎重なのでしょう。
いわば金銭的価値に置き換えて教育をも考える資本主義の申し子(あるいはマルクスの子どもたち)にどのように無償の贈与(gift)の世界を理解させるかは上からの教育改革では無理な気がすます。
センターの功罪そして高大接続テストの限界をよく考えていかないと、教育の格差はますます広がります。
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