大学サバイバルという極めて卑近なところで日記を書いているときに、しかも、定員確保で現場でもがき苦しんでいるときに飛び込んできた海外のニュースがチベット騒乱。もちろん餃子事件も驚いたが、アジアの中で政情不安が続いている中でのチベットからのニュースが気になっていた。入試が終わったら、どうしても書かなければならないという思いでいたが、やっと少し時間ができたので、書いている。
実はだいぶ昔、学生時代にチベットのペマ・ギョルポさんとは、綜合警備保障の創設者・故村井順さん(元内閣調査室初代室長)のところで何回かお会いしたことがあった。その関係でチベットには関心を持っている。あの当時(30年前)には自由ロシアというサミュズダート(地下出版物)やベトナムのボートピープル支援など、人権の問題で活動しなければならない国がいっぱいあった。そうした仲間の中にチベットの人もいたのだ。
それはさて置き、次の記事を見つけた。
チベット騒乱の背後に地下資源問題:NBonline(日経ビジネス オンライン)
ラオスの地下資源の開発が中国やオーストラリアなどの外国資本で行われ、それがラオスの貿易黒字につながったという話を書いたばかり(別なブログに)だが、どうもチベット問題の背景にも地下資源があるらしいという日経ビジネスの記事。
読むと納得するだけの材料がある。西部大開発もそういうことだったのかとひざを打つほどのわかりやすさだ。プーチンのエネルギー政策も中国の地下資源開発も21世紀をにらんだ大戦略であることが見えてくる。
wikipediaで西部大開発を見ておこう。
西部大開発 - Wikipedia
宗教問題の他にこのような資源問題が絡んでいる。しかも、炭鉱水没事故にも見られたような劣悪な労働環境のなかで鉱毒、公害問題を起こすこと
は目に見えており、日本に大気汚染が及ぶことを考えると、まさに人ごとではない。
四川省の事件はチベット自治区の事件とともに少し注意してみる必要がありそうだ。
こちらのブログではだいぶ脱線してしまったが、いつも無手勝流が流儀なのでおゆるし願おう。その上でランキングの応援などしていただければありがたき幸せ。(右の「大学教育」のバナーをぽちっ!と)
上位にくればチベットの記事も生きるでしょうから。
なお聖火リレーに対するヨーロッパ各地の妨害のニュースはこちらで。
日本はこれでいいの?
個人的な意見ではなりますが、今回の北京五輪は1936年のヒトラーのベルリン五輪に似ていないことはないと思います。
中華帝国の国威発揚の極み。WTOに加盟し、五輪を開催するということは グローバルなルール(必ずしもUSA追従でなくともいいですか)を意識するべくだと言うことを意味します。
Googleと人権その他の検索をシャットアウトし、このたびの事態というのは少しご都合主義ですね。
40年代後半に中共が何をしたかをよく知る必要があります。
19世紀から20世紀にかけてのロシア帝国とUSSRの膨張主義に
酷似しています。
投稿情報: CARLOS | 2008年4 月 9日 (水) 12:20
CARLOSさま
貴重なご意見ありがとうございます。
時代錯誤ですよね。人権という概念がまったくわかっていないんですよね。思いっきり大国主義だし。
投稿情報: blc | 2008年4 月 9日 (水) 13:25