大学サバイバル日記がいつの間にかチベットサバイバル日記と化している。
まあ、4月だし、学生募集は休戦状態。
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善光寺の行動を世界はどんな風にみているのだろうと気になりつつも詳しく見る時間がなくてそのまま。CNNのサイトだけは見たが時事通信の記事がベースだったので、セキュリティ問題と仏教徒としてチベット仏教・人民へのシンパシーというような書き方だった。
Japanese temple withdraws from torch relay - CNN.com
"(CNN) -- Security concerns and sympathy toward Tibetans prompted a Buddhist temple in Nagano, Japan, to withdraw from participation in the Olympic torch relay next week, a temple official said on Friday."
そんな中で郷里の地方新聞(鹿児島の南日本新聞)のコラムが偶然目についた。47newsがリニューアルして地方新聞のコラムがサイトTOPに目立つように配信されるようになったのだ。
4/21付けの南日本新聞コラム「南風録」
正直に言って当たり障りのないコラムだ。こんなコラムなら書かない方がいいとも思ったが、ちょっと気になるところもあった。
果たしてそうだろうか。そう思ったらいてもたってもおられず意見を新聞社に送った。
『南風録に次のようにありました。
>同じ89年の6月に民主化を求める学生運動を戦車で
制圧した北京市の天安門事件の現場もそうだった。報道
の自由がない国では国民の死を賭した行為も歴史から容
易に葬られることを肌で感じた。
確かにその通りですが、実は歴史からそんなに簡単には
消えないのではないかとも思っています。今回のラサで
の死者の数は中国側とチベット亡命政府側ではかなりの
隔たりがあります。しかし、死者には家族、親族が必ず
います。それらの人々の記憶から一人の命は決して簡単
に消えるものではありません。犠牲になった人々はいっ
たん報道からは消えても、関係した人々の記憶の中から
は決して消えず探し続けるのです。
天安門事件も決して関係した人々、犠牲になった人々の
関係者の中から消えていないでしょう。これが、今回の
事件でまた思いおこされることは間違いありません。
聖火リレーのトーチが中国国内をめぐるとき、まさに
「国内問題」として記憶が蘇ってくるに違いないと私は
見ています。』
報道機関こそがしっかりしてほしいのだ。忘れっぽいのはマスコミだ。
まあ、4月だし、学生募集は休戦状態。
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善光寺の行動を世界はどんな風にみているのだろうと気になりつつも詳しく見る時間がなくてそのまま。CNNのサイトだけは見たが時事通信の記事がベースだったので、セキュリティ問題と仏教徒としてチベット仏教・人民へのシンパシーというような書き方だった。
Japanese temple withdraws from torch relay - CNN.com
"(CNN) -- Security concerns and sympathy toward Tibetans prompted a Buddhist temple in Nagano, Japan, to withdraw from participation in the Olympic torch relay next week, a temple official said on Friday."
そんな中で郷里の地方新聞(鹿児島の南日本新聞)のコラムが偶然目についた。47newsがリニューアルして地方新聞のコラムがサイトTOPに目立つように配信されるようになったのだ。
4/21付けの南日本新聞コラム「南風録」
中国チベット自治区ラサで起きた僧侶らの暴動から1カ月余が経過する。世界各地で北京五輪の聖火リレーに対する抗議行動が続き中国の人権問題に関心が高まってはいるが、あの日ラサで何人が死に、どれほどの人が今も拘束されているのか皆目分からない▼ラサでは1989年にも暴動が起き16人以上が死亡している。その2年後にラサを訪れたが、再発を警戒する物々しさこそ残っていても、国民の怒りや抗議の声を示す痕跡はすべて消されていた▼同じ89年の6月に民主化を求める学生運動を戦車で制圧した北京市の天安門事件の現場もそうだった。報道の自由がない国では国民の死を賭した行為も歴史から容易に葬られることを肌で感じた▼ラサではチベット人が資金を出し合って設けた幼稚園も訪れた。園長は「公立幼稚園は共産党幹部や漢民族の子供しか入れないのが現実です」と話した。資金難のため資格を持つ教諭を雇えず、子供たちは遊ばせて帰すだけだ、とも打ち明ける。人権問題は幼児にとっても無縁でない▼発展著しい中国は五輪を国威発揚の場、民主国家の仲間入りをする好機と考えているのだろう。だが、経済だけで信頼は得られないことを日本人なら体験的に教示できる▼聖火は26日に日本入りし長野市内をリレーされる。平和の火と承知はしていても手放しで歓迎していいものかもどかしい。" |
正直に言って当たり障りのないコラムだ。こんなコラムなら書かない方がいいとも思ったが、ちょっと気になるところもあった。
果たしてそうだろうか。そう思ったらいてもたってもおられず意見を新聞社に送った。
『南風録に次のようにありました。
>同じ89年の6月に民主化を求める学生運動を戦車で
制圧した北京市の天安門事件の現場もそうだった。報道
の自由がない国では国民の死を賭した行為も歴史から容
易に葬られることを肌で感じた。
確かにその通りですが、実は歴史からそんなに簡単には
消えないのではないかとも思っています。今回のラサで
の死者の数は中国側とチベット亡命政府側ではかなりの
隔たりがあります。しかし、死者には家族、親族が必ず
います。それらの人々の記憶から一人の命は決して簡単
に消えるものではありません。犠牲になった人々はいっ
たん報道からは消えても、関係した人々の記憶の中から
は決して消えず探し続けるのです。
天安門事件も決して関係した人々、犠牲になった人々の
関係者の中から消えていないでしょう。これが、今回の
事件でまた思いおこされることは間違いありません。
聖火リレーのトーチが中国国内をめぐるとき、まさに
「国内問題」として記憶が蘇ってくるに違いないと私は
見ています。』
報道機関こそがしっかりしてほしいのだ。忘れっぽいのはマスコミだ。
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中国側の報道関連での個人的記憶をひとつ。
2005年に尖閣諸島問題が先鋭化、香港で半日デモが起きた時のこと。
たまたま香港にいて、友人とデモを見に行った。主催者側発表数千人
でも数えても千人いるかどうか。まあ『白髪三千丈』の世界だからこれは致し方なし。でもデモをしてる人々のあまりにみすぼらしい身なりにびっくり。いまどき香港人はもっと豊かでファッショナブル。よく耳を澄ますと 北中国の独特の発音の北京語ばかり。どうりで・・・。解禁されたばかりの香港旅行を装った中国本土からの官製デモの大動員。『香港市民による大規模な半日デモ勃発、当局は冷静を呼びかける』となる。
思えば日本マスコミの報道も似たり寄ったり。マスコミはどうせこんなもの。多くのソースからの情報を比較、事実を見極める目が肝要です。しかし、ソフトな画一的なマスコミ報道に慣れきっている日本国民のどれだけが気がついているか・・本当に疑問です。
香港人の友人にマスコミの報道の信憑性について質問したら『マスコミの報道を信じるのは愚か者のすること。自分で確かめるのが一番』と答えたのが印象的でした。
投稿情報: Carlos | 2008年4 月25日 (金) 22:45
Carlosさん
すごいですね、いろいろなところで活躍しておられる様子がわかります。これからますますアジアが重要になってくるのでしょうね。民主主義の成長の如何にかかわらず。
投稿情報: blackcoffee | 2008年5 月 2日 (金) 15:10