土曜日の午後神田神保町へ。本屋(三省堂書店)で月に一度開かれるサイエンスカフェに参加するため。珈琲を飲みながら科学の話を聞いて、その後講師とおしゃべり。難しい話をスライドを交えてわかりやすく紹介してもらえるので苦手なサイエンスも身近に感じられる。
今日のテーマは雪の結晶。なぜ六角形なのかについて明治大学理工学部の長島和茂先生にレクチャーしていただいた。湿度と温度によって結晶の形が違うらしい。その研究は有名な中谷宇一郎先生によって既に研究されているのだが、その形成のメカニズムは単純なものではないらしい。熱力学と流体力学、なにやら複雑系のあたりの関係する話らしかった。印象的だったのは我々が雪の結晶として知っている綺麗な六本の枝が伸びさらにそこから二次枝が伸びた形の雪の結晶というのはめったに見れないということ。今はない雪印のマークのような綺麗に揃った雪は珍しいという話が何か真実とはそういうものだという感じでうれしかった。学校ではどうして物事をすごく単純にそしてそれ以外に疑いようもない真理のように教えるのだろうと常々感じているのでそれを聞いた時何か痛快な気持ちになった。
熱を奪いあってまるで陣取り合戦(大戦略ゲーム)のように枝を伸ばしていく雪の結晶がすごく身近に感じられる話であったし、それをあたかも生き物を愛おしむように話す科学者の姿は不思議な可愛らしさがあった。
久しぶりに知的な午後が過ごせた。
帰りは神保町の裏通りにある「さぼうる」でコーヒーをもう一杯。
うちの大学の近くにいくつか良さそうカフェがある。ウィークデーの夜あたり企画してみようかな。
コメント