月曜日は通勤電車で日経の教育面に目を通す。先週の予備校主催の入試報告会を元にして書かれた二極化する大学入試については少し書きたいこともあるのだが、時間がとれないでいる。
中位の大規模大学がこのままでは二極化の間で苦戦するというものだが、生き残りのためには上の極にいかないと危ないよというのが結論になる。
競争が残る上の極と全入化する下の極という図式。競争を受験生数と倍率でとらえる考え方だが、これがどうもおかしいのではないか。よりよい選抜をするためには受験生がたくさん集まり倍率が高くなった方が良いという理屈から「受験生数競争」になっているのだが、これは屁理屈だと私は考えている。大規模大学の裏の事情は受験料収入にあるのではないか。予備校にしろ受験情報出版社にしろ新聞社にしろお金になるのは受験生数競争を煽り広告収入を増やすことだ。
高校現場もとりあえず上位大学への進学実績が生き残りのために必要なのだ。これも経済原理。そこでも中学高校受験の塾がそのことを盛んに煽る。
受験生目線の話が聞かれない。
本当に二極化でいいの?どう考えてもサバイバルは受験生の選択の幅を広げる多極化でしょう。
なんてことを考えている。本当は今日の朝刊の教育面のコラム「挑む」について書きたかったのだけどね。いや執筆者は高校の進路の先生かと思って読み進めたら最後に「塾・予備校は高校一、二年に向けた『進路研究会』を盛んに行っている。・・・ぜひ足を運んでもらいたい。」というようなことが書いてあった。
あれ?と思ったのは私だけかな。
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