細江氏無投票3選 岐阜市長選 : 岐阜 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
>「この勢いで立命館誘致を実現するぞ」――。岐阜市の出直し市長選で、無投票で3選を果たした細江茂光前市長(60)(無所属)の選挙事務所では18日、 立候補の届け出が締め切られた午後5時過ぎ、大勢の支援者らが市立岐阜商業高校廃止による立命館中高一貫校誘致への決意を語り、改めて結束を誓った。
>「岐阜駅前は再開発が進んでいる。今度はこの地域を文教地区に発展させたい」「この地域はまだ土地があるようです。立命館が買って中学校もできるかもしれない。塾や書店なども進出してくるだろう。建設に必要な材料や人は地域から出すことになる」と訴えた。
市が立命館大学に期待するものは大きいようですね。
個人的には金融危機以後の流れは、必ずしも、メガ・ユニバーシティが生き残るというシナリオではなくなったと考えています。拡大路線、囲い込み路線は修正が必要となるかもしれません。
今年の一般入試がマンモス私大の「受験生数競争」が続くのか、「みんなで降りれば怖くない」になるのか注目です。
リストラ(日本的な意味では余剰人員の削減)→ダウンサイジング(不良採算学部カット)という流れが出てこないとも限りません。
とにかく資産運用で運営費の一部をまかなうという基金方式(=ハーバード大学方式)の経営に暗雲が立ち込めているわけですから…。
これを一時の地合いの悪さとみるか、大きなトレンドと見るかで、進むべき道が違ってくるのでしょう。
厳しいですが、おもしろい時代です。
【関連記事】
どうなる市岐阜商高 立命館移管問題混迷、市長選は18日告示 (1/2ページ) - MSN産経ニュース (2009年1月10日)
J-CASTニュース : 市立岐阜商の立命館「移管」 「100年に1度のチャンス」挫折の原因 (2008年12月11日)
(岐阜)市岐阜商 立命館移管の議論先送り : どうなる どうする : 企画・特集 : 中部発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) (2007年5月2日)
書かれていることにまったく同感です。拡大路線をひた走るメガ大学ほど、バブル期の過剰融資でのちの経営危機を招いたメガバンクに相通ずるようなリスクを抱え込んでいるという現実は、完全に否定できないと思います。これからの時代はいわゆる総合デパートではなく、目玉商品をいかに店頭に並べていくかが、サバイバルの分かれ目になるのではないかと個人的には考えています。もうひとつの観点でいえば、過疎化に悩む地方が街の活性化を狙ってメジャー校を誘致するというのも、正直個人的にはいかがなものかなあと。プロ野球の某・在京球団が、他チームの4番打者を金銭にものを言わせて毎年のように引き抜いていますが、結局はほとんどが成績不振に終わっているというのと非常に構図がそっくりなのではないでしょうか。むしろ今ある地方土着の私立大学なり、国から予算を潤沢にもらっている地方の国公立大学なりをどうやって地域の活性化とリンクしていくのか、今ある教育資源をどうやって有効に生かしていくのかを考えるのが先決ではないかと思ってしまいます。別に立命館の誘致が悪いとは思いませんが、ちょっとやり方が釈然としませんね。それでも一応は出直し選挙の洗礼を受けたカタチになるわけで、民主主義の建前上、このまま基本的には誘致が推進されるのでしょうが・・。今後の成り行きを引き続き見守りたいと思います。
管理人様: お久しぶりです。いつも更新を楽しみにしています。
投稿情報: シライシ | 2009年1 月27日 (火) 21:54