なぜ今頃に大学募集広報のブログを立ち上げたのか。
全入時代で倒産する大学が多く出るだろう(三分の一ともいわれる)といわれる厳しい時代にあえて火中の栗を拾うような無謀な試みにみえるに違いない。特に、同じ仕事を行う人や媒体社といわれる進学情報関連の本やイベントそれにネットを生業とする人たちには、その感が強いだろう。
ただ、私は必ずしも今いわれていることが当たっていると見ていない。
今いわれていることというのは「全入時代=大学淘汰」という図式のことだ。
最近、来る人毎に問いかけていることがある。
「大学の募集マーケティングに似た他のマーケティングがあると思うか」という問いである。
「マンション販売」「クルマの販売」「デパート商法」などなどいろいろな例をあげて聞いているが、私と同じことを答えた人はまだいない。
もちろん、正解はないが、私の答えは「結婚紹介業」いわゆるマッティングビジネスだ。
えらく下世話に聞こえるかもしれないし、そういう言い方は結婚紹介業の方には申し訳ないかもしれないが、意外と近い気がする。
社会には男と女がいて、その比率はほぼ1:1。その間で、「良い結婚」へのお手伝いをするのが結婚紹介業である。
さらにいうと、世に「3高」という言葉がある。高学歴、高所得さらに高身長ということらしいが、そのような男性と結婚したいと願う女性は多いだろうが、それが必ずしもその人の「幸せ」につながるかは保証の限りではない。
大学選びだって同じではないか、その人に「合う」大学があるのではないか、みんなが慶應、早稲田に行けば幸せということはなかろう。
とするならば大学に入りたいという人:大学が受け入れ可能な人数が1:1になった全入時代こそ、大学マッティングマーケティングの出発点なのではないかということである。
今までがおかしいのである。入りたい人の方が多かった時代はだまっていても、向うから探して入ってくれた。本当はマーケティングなど必要なかったともいえる。
結論を急ぐと、全入時代こそ「大学広報」のスタートなのではないかといいたいのである。
だから「全入=危機」ではなく、「全入=大学広報のスタート」なのであって、今からやらなければならないことは限りなくある。
それは今までとフェーズが違うということだ。
だからこのブログをスタートさせることにした。
ようやく結論にたどりついた。
目的については、明確にあるのだが、おいおい書いていこう。
最近のコメント