この種のことが盛んに報道されていますね。
財政が厳しいこともありますが、文部科学省には意図もあるのでしょうね。
私大補助金:10法人17校減額 2法人には返還要求
日本私立学校振興・共済事業団は29日、不適切な学校運営などにより国の11年度の経常費補助金を減額された学校法人の一覧を初めて公表した。10法人17校(大学10校、短大7校)で、このうち2法人は10年度分の補助金計約1億6700万円の返還も求めた。
このうち茶屋四郎次郎記念学園(名古屋市、東京福祉大・東京福祉大短期大学部)は、強制わいせつ罪で実刑判決を受けた元理事長の影響力を排除できなかったため、11年度分が50%減額、10年度分も半額に当たる約1億4200万円の返還を求めた。
横浜商科大(横浜市)は、研究所など3組織の経理を書類に記載せず、11年度分が25%減額、10年度分の25%に当たる約2500万円を返還する。【木村健二】
◇11年度に補助金が削減された学校法人
<75%減額> ▽富士修紅学院(山梨県富士河口湖町、健康科学大・修紅短大)▽創志学園(神戸市、環太平洋大・愛媛女子短大)
<50%減額> ▽茶屋四郎次郎記念学園(名古屋市、東京福祉大・東京福祉大短期大学部)▽夙川学院(兵庫県西宮市、神戸夙川学院大・夙川学院短大)
<25%減額> ▽青森山田学園(青森市、青森大・青森短大)▽横浜商科大(横浜市)▽藍野学院(大阪府茨木市、藍野大・藍野学院短大)▽東北文化学園大(仙台市)▽大東文化学園(東京都板橋区、大東文化大)▽神奈川歯科大(横須賀市、同大・湘南短大)
※カッコ内は学校法人所在地と対象学校名。学校名がないものは学校法人と同一名称
2012年02月29日 20時23分 毎日新聞 東大・早慶など38大学・短大で不正経理
文部科学省は2日、東京大や慶応大、早稲田大など38の大学・短大と2研究機関で、物品を架空発注して業者に代金を預ける「預け金」などの研究費の不正経理が判明したと発表した。
不正総額は調査済みの26機関で計約7858万円。金額はまだ膨らむ見通しだ。 調査は、全国1179の国公私立大・短大、研究機関などが対象。北海道大、東北大など6機関は回答を保留しているという。
同省は2007年、研究費の管理・監査の徹底を求めるガイドライン(指針)を策定しており、08年度以降と07年度以前に分けて調査した。
08年度以降については、大阪大や法政大など14機関が不正経理を認めた。
調査中の東大などを除く8機関の総額は計約595万円。不正経理を認めた機関は次の通り。
【08年度以降】
北海道教育大、東京大、東京農工大、大阪大、愛媛大、都留文科大、下関市立大、昭和薬科大、東海大、法政大、立教大、関西学院大、高エネルギー加速器研究機構、国立高等専門学校機構
【07年度以前】
北海道教育大、群馬大、東京大、東京農工大、東工大、東京海洋大、札幌医科大、横浜市立大、東京歯科大、慶応大、工学院大、上智大、昭和女子大、昭和薬科大、成蹊大、東京家政大、東京家政学院大、東京慈恵会医科大、東京農大、東邦大、日本女子大、法政大、武蔵野大、立教大、立正大、早稲田大、産業医科大、武蔵丘短大、東京家政大短期大学部、東農大短期大学部、高エネルギー加速器研究機構、国立高等専門学校機構 【年度不明】 宮城教育大、名古屋大
(2012年3月3日10時00分 読売新聞)
「地震が不安でカラ出張」と教授、処分受け退職 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
文部科学省の調査で全国38大学・短大で不正経理が判明した問題で、山梨県内では都留文科大(都留市田原)で文学部の男性教授が2011年3月にカラ出張を行っていたことが3日、分かった。 男性教授は今年1月に依願退職している。
同大総務課によると、男性教授は11年4月上旬、実際に出張していないのに「3月中旬に関西地方へ出張した」と虚偽の学術研究費実績報告書を同大に提出し、1泊2日分の宿泊費と交通費計5万2020円を不正に受給した。
同8月に文科省調査の過程で同大が男性教授に宿泊施設の領収書などを提出するよう求めたところ、10月中旬に男性教授から「実際には行っていない」と申告があった。
加藤祐三学長らが事情を聞いたところ、男性教授は「東日本大震災直後で、地震が不安で出張しなかった」と認めたという。男性教授は11月に厳重注意処分となり、不正受給分を全額返還した上で今年1月に依願退職した。
同大は再発防止のため、学術研究費の申請マニュアルを改訂し、教職員に周知を図る方針。同大では「教員が不正を行ったことは非常に遺憾。金銭管理を徹底したい」としている。 (2012年3月4日11時02分 読売新聞)
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